友達の家へ 第2章 富士山麗

*あらすじ*

ひょんなことから、友達のPくんの家へ遊びに行くことになったKANA。

同行者のSさんと朝サンジャン駅で待ち合わせるも

大遅刻で、サントフォイグランド行きの電車にバタバタと飛び乗る。

2人は無事、目的地の駅へ到着したのだった。

******


Sainte foy grande駅にて


駅校内にあるベンチへ2人は腰かける。

前回の勘違い話で盛り上がる2人。

(前回参照)


そこへPくんと奥様到着。

奥様「お待たせしました~」

Pくん(ペコ)

一連のドタバタ劇を奥様に説明して、またまた盛り上がる2人。

(どれだけこの話で盛り上がれるのか)


4人は車に乗り込み、Pくんの運転で駅を離れる。

奥様「とりあえず、この間言っていたマルシェへ行きます。そこで買い物しましょ。朝ごはんはパンを買ってカフェでとります。そのあと、家へ行きましょう。」

つつがない説明に、はい、はい、と頷く2人。

連れて行かれるまま、サントル(中心地)へ。


5分ほど走ったところで、川が見えてきた。


私は一気にテンションがあがった。


KANA「こ、これは、もしかして、ど、ドルドーニュ川!!??」

奥様「そうですよー。」


ワインのテキストでしか見たことのない、ドルドーニュ川へ

やっと来てしまった・・・・・!!!

きゃー嬉しい。

川はボルドーで見るジロンド川とは全く違い

とても澄んでいて、静かに流れていた。

川沿いに車が止まる。

マルシェの近くまで来たようだ。同じように止まる車がちらほら見える。

Pくんと奥様は仲良さそうに石畳の階段を上っていく。

それにぞろぞろとついていく私達。


ここの地域のマルシェは毎週土曜日。

とても規模の大きいもので、

近隣の町からも買い出しにくるほど大きい。


階段をあがりきると、まさにマルシェな景色が広がっていた。

フランスではお馴染みのマルシェですが、

私はボルドーのマルシェでさえ、

あまり出かけてことがなく

会話をしながら、買い物をするのが苦手ですね。。

というわけで、久しぶりのマルシェでした。


Pくん達はお魚屋さんであーだこーだやってたので、

私達はブラブラと一周してくることにした。

Sさんは慣れたもので?あちこととお店を物色。

魚屋さん、お肉屋さん、チーズ屋さん、パン屋さん、、、

本屋さん、服屋さん、ナイフ屋さん、籠屋さんなどなど

予想以上の規模に

ただただ驚く私。

コケコッコー!
コケコッコー!

盛大な声が聞こえるなーと寄っていくと

鶏屋さん??

発見!

じっと見ていると

お客さん来店

何やらご主人と交渉して鶏を購入。


ご主人、手を籠に突っ込み

鶏の足を掴んだと思ったら

おもむろに段ボールの中へ

3羽突っ込むと、

取っ手をつけてお客さんへ段ボールごと手渡し


中でバッタバッタしているまま

お客様は運び出した。


あの鳥・・・・どうなるんだろう・・・・


私は目が釘付けで

帰るお客様を見送っていた。



その後、Pくん達2人と合流し、

クロワッサンを買ってカフェでコーヒーを。


この方たちは毎週、マルシェで買い物し

このカフェでコーヒーを飲み

家に帰るのが習慣なんだとか

これだけあるお店でも、

お気に入りのお店があり、

魚屋はここ、肉屋はここ

って感じで

お決まりのようです。

なんて素敵な習慣でしょう。



再び車に乗り込み、川を後にする。


しばらく車に乗っていると

しだいに家がなくなって、山道を上がっていく

Sさん「こんな道行くの!?」

奥様「まだまだ、先だよ。」

しだいに木々が並ぶ道をあがっていく。

標高も少し高そうだ。


広がる景色はSさん曰く

富士山麗、だと

(Sさん、青森出身なんだけどね)

私は静岡出身なので、

例えるなら、伊豆高原か、井川、といったイメージ。

まあ、富士山麗ってこんな感じかもな

とは思いました。



そして到着しました。

広大な敷地のある、素敵なペンションのようなお宅へ。


ちょっと長くなりすぎたので、今日はここまで

次回 【 第3章 自宅のようにくつろぐ私 】

つづく

KANAFRANCE

学生ビザを取得し、 フランス ボルドーへ Montaigne Montesquieuにて フランス語を学んでいます。 日本ではソムリエとして、 レストランで勤務 料理とワインと 食べることが大好きです。

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